URの住み心地 – 住人の生の体験

FIRE後の住宅

これまでUR賃貸の借り方や金銭面での民間賃貸との比較などをテーマに以下のブログを書いてまいりました。

今回は、一般的に・客観的に、という視点ではなく、私がURに住んでみてどう感じているか、という主観的な立場で記事にしたいと思います。民間賃貸と比較して、という視点も重要ですので、そちらも記述するようにしております。

これまで通り、今回読んでいただきたい読者は、

  • 1年以内、数か月以内に早期退職する予定の方
  • 住居を購入でなく、賃貸を考えている方

となります。また、私が実際に体験して感じた内容となりますので、正確ではない可能性がありますし、客観的な評価でもございません。ただ、実体験を通じた所見というのも、メッセージ性がありそれなりにURを検討されている方の役に立つのではないかと思います。ですので、ここでは極力フェアに良い点・悪い点を記述したいと思います。

私はすでに会社を早期退職しておりまして、私がどのような人物かはこちらもお読みいただければと思います。

 

入居の契約までの手続き

UR賃貸の申し込みや契約などの手続きは民間と比べるととにかく煩雑です。煩雑となる処理は以下で記事にしました。

民間ではオンラインでの内覧や契約が可能であり、普段忙しい会社員にはとてもありがたい時代になりました。また、メールで物件情報を取り寄せることも可能です。電話でのやり取りが少なく、重要な情報はメールで記録として残せるので、不動産業者との認識のずれや考慮漏れなども防ぎやすくなります。

一方のUR賃貸は、メールやオンラインの内覧・契約などはありません。全て電話でのやり取りのみとなります。通常、このような非効率な事業者は、エンドユーザーから敬遠されてしまうものなのですが、このあたりが急に改善されることはないだろうと思われます。

また、URのご担当様との話の流れで、「UR住まいガイドには誤りがあるので、気を付けてほしい。電話で話した内容が正しい」と言われることもありました。

さらに、民間の場合では、通常は例えば気に入った物件を3つ前後内覧し、比較検討して、最後に残った候補を契約する、という流れになるだろうと思います。ですが、URでは同時に内覧できるのは一物件までで、複数同時に進める、ということはできないのです。さらに、内覧するだけでも気軽には申し込めません。URに内覧を申し込む場合は、かなりの程度、そこに住みたいという意思があることを問われます。社会人一般の「それがダメだったらどうするか」というリスクヘッジはできないようになっております。

年収などの審査

過去の記事でも話題にしましたが、FIRE達成後は世間一般で言われる社会的な信用力が落ちてしまいますので、ここの点はFIREしたい方には本当に助かります。

私の場合、家賃の100倍以上の残高を準備して通帳をお見せし、あとは余計なことは何も聞かれませんでした。

100倍というと、少々大きな金額に見えてしまうのですが、FIREを考えられている人であれば、生活費数年分のキャッシュに相当する程度の金額ですので、あまり難しくはないだろうとも思います。

外観や共用部の設備

今どきの民間賃貸なら、暗証番号あるいは自宅の鍵で、エントランスの自動ロックを解除することが多いと思います。URではそのような設備はぜいたく品と考えられているためか、そのようなセキュリティ機能はない物件が多いようです。従って、泥棒が簡単に自宅の目の前まで来ることができてしまいます。ここで不安を感じる方も多いのではないでしょうか?リスクを回避するのであれば、盗難保険などに加入しましょう。月100円程度から入れるものがあります。

また、少しグレードの高いマンションであれば、共用部の設備として、ゲストルームやちょっとしたロビーが備わっておりますが、そのようなものもURには少ない・あるいはないようです。

自転車置き場・駐車場

敷地内に駐車場を持つ物件が多いです。北海道であれば、7割程度は駐車場はついているようです。料金は、札幌市内では、月額8,000円前後、市外では5,000円前後となっております。立地の良いところは駐車場を持たないようです。

自転車置き場もほとんどの物件でついているようです。建物内にある場合と、屋外と、それぞれあるようでした。

私の場合は屋内なのですが、駐輪スペースが十分に余っているとは言えないですが、駐輪できなかったケースはありませんでした。

居住者の雰囲気

私の住んでいる物件の話ですが、こちらは、約5歳程度、民間よりも居住者の平均年齢が上がっているような感じがあります。そのためか、地下鉄駅徒歩5分で非常に便利な立地であるにもかかわらず、全体的に非常に静かで落ち着いた雰囲気です。

少しだけ気になることと言えば、多少廊下の部分で、お線香の香りが漂うことがあります。この辺りは私は気にならないのですが、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

また、近所に居酒屋があり、深夜に大声を出している人は、1,2週に一度ありますが、気になることはほとんどありません。

ネットを検索していると、「建物内でうるさい人がいるが、URに言っても何も改善してくれない」という書き込みをたまに見かけます。私の場合は、そのようなことはありませんでしたが、複数書き込みがあることから、そのようなことも事実として存在するのではないかと思います。この辺りは、内覧時あるいはそれよりも前で、管理事務所の管理人の方(UR事務所の方ではなく)によく確認しておいた方がよさそうです。

室内の設備・グレード

民間に比べると見劣りする部分があります。民間より優れている部分は正直、私には発見できませんでした。具体的には、私が感じた見劣りする部分としては、

  • 浴室内のバスタブが小さいこと
  • お湯の温度をデジタルで設定できる給湯システムがついてないこと
  • 畳部屋が多いこと

くらいでしょうか。

それ以外に、例えば給湯器が付いていない物件(自己負担で購入・取り付けする必要アリ・退去時は取り外し、廃棄)、ガス風呂釜(湯沸かし器の一種、浴槽に併設されているタイプ)の物件などがあるようです。最近ではほとんど見ないタイプであり、注意が必要だろと思います。

サマリー

上記の通り、UR賃貸は入居後に気が付くことがいくつかあります。何事も、これらを入居前に確認しておくのがベストです。

 

今回も、ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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