【FIREに必要な資産額を算出】 – 支出を管理する

早期退職への準備

FIREするには、まずは、現状の毎月の生活費を把握すること、そして管理することが重要です。私が48歳でFIREできたのもの、現状また退職後の生活費を把握して、いくら資産があればよいかをしっかり計算できたから、というのが大きいです。

私のFIRE達成までの道のりは以下からご覧ください。

 

支出の管理以外にも、例えば毎月の本業の収入をあげること、副業すること、投資でお金を得ること、などほかにも重要なことはたくさんあります。ただし、これらはどれもやれば確実に成功するとは限りません。本業や副業は個人のリテラシーやスキルに大きく依存しますし、投資もまた、成果が現れるまでには時間がかかる上、自身でコントロールできない市場の動きに基本的に依存してしまいます。

一方で、支出を管理するのは、上の本業、副業、投資とは異なり、多くは自分次第で確実な成果を出すことが可能です。自分が気を付けて、例えば無駄な費用を一つ減らすことができれば、それはそっくりそのまま資産の増加につながります。また、毎月支出を管理していくと、自然と節約習慣が身に付くこと、また、日々の支出で削減したほうが良いもの、しなくて良いものが特に意識せずとも分別できるようになります。結果、無用な浪費は抑えられるものと思います。私も、妻と二人分、スマートフォン月額料金の不要なコースを削減したこと、他の変動費で使いすぎている部分を削減させたりと大変役になっております。

今回の記事の対象や前提条件は、以下を考えております。

  • できるだけ早く早期退職したい方
  • 本業や副業での収入増加を確実に見込めるとは限らない方

また、特に平日会社員で仕事を持っていて、なかなか家計管理などに時間を使えてこなかった人は特に見ていただければと思っております。アプリを使った支出管理というのは、思いのほか簡単にできますし、また、特別に生活レベルを下げることなく、節約意識が身に付きます。別途記事にしたいと思っておりますが、ここで得られた生活費をもとにして、退職後の生活費を算出し、各種税金・社会保障・年金などから、早期退職時いくら資産が必要なのか、を求めることができます。

この記事では、まずはその支出管理の方法について詳しく解説します。

アプリを使った管理

具体的にどう管理していくかですが、結論はスマホアプリで自分に合ったものを、ということになります。

ノートに記録していく方もいらっしゃるようですが、いつでもどこでも簡単に記録できない、修正が煩雑、またノート自体の管理場所や持ち出しも面倒などデメリットも多いです。このようなデメリットがあれば長続きしないと思いますし、さらに、例えば旅行その他外出で正確なデータを残すのも難しくなります。結果、支出を把握する、というのも長続きしなくなる可能性があります。

アプリであれば、スマートフォン一つで大抵の支出管理は可能になります。

どのアプリを使うか

こちらは、専門でレビューしているサイトが多数ありますので、そちらをご覧いただければと思います。”家計簿管理 アプリ”などで検索すると多数そのようなサイトが出てまいります。

私はマネーフォワードMEとZAIMというアプリの両方を試しました。支出管理を目的とするのであれば、どちらを使っても大丈夫そうでしたが、UIなど使い勝手はマネーフォワードMEの方が個人的には優れているように見えたため、私はマネーフォワードMEを用いております。長い間、マネーフォワードMEを使っておりますが、支出管理したい、ということであれば大抵のことは無料版で可能です。

なお、注意点としては、マネーフォワードMEの無料版では、証券口座、銀行口座、クレジットカードなどとの自動連携は4サービスまで、となります。この自動連携とは、例えば連携してある楽天カードで買い物などをした場合や、連携してあるゆうちょ銀行口座から公共料金引き落としがあった場合、それぞれ自動でマネーフォワードMEに支出として管理される、という機能です。

4つ以上連携したい証券口座、銀行口座、クレジットカードがある、という場合はマネーフォワードMEの有料版もしくはZAIMなどほかのアプリを使うことになるだろうと思います。

また、マネーフォワードMEでは、異なる2つのアカウントで、一つの支出管理をする、ということは仕様上できません。1つのマネーフォワードMEアカウントを例えば夫婦で使いまわすことになります。

  • マネーフォワードME無料版で自動連携できるサービスは4つまで(それ以上必要な方は有料版を頼むか、ZAIMなど別なアプリにする)
  • 異なる2つのアカウントで、一つの支出管理はできない

何にせよ、失敗しても、何の問題もないのですから、思いついたら早くやりましょう。

私の場合のマネーフォワードMEの工夫

最初の設定

私の場合は、楽天カードとアマゾンカードでの支払いが比較的多くありました。ですので、この二つのカードを登録しております。妻はイオンカードを登録しております。これを実施するには、まずマネーフォワードMEにログインし、青ボタンの口座、つづいて金融機関を追加するを押します。

あとは画面指示に従っていけば、これらのカードを追加できます。

それ以外は特別な設定を入れておりませんが、便利に使えております。

通常の支出の管理

これらのカードでネットで買い物をした、あるいは、外出先店舗で買い物をした、などの場合は自動で支出項目がマネーフォワードMEに計上されてきますので、特に何もする必要はございません。ただ、クレジットカードは利用日と計上される日で誤差があるため、そんな時は画面下の更新ボタンを押下すると、早く計上されることがございます。

 

固定的に発生する支出の管理

電気代、通信費、各種税金などは毎月固定的に発生します。私はこれらは、翌月の月初に計上しておくことにしておきます。今回は、この記事を書いている現在は2023年12月で、2024年1月に発生する年金保険料として計上しております。こうすることで、抜け漏れがなくせますし、また、当月、これらの固定費はどのくらいの金額になるかが分かりますので、当月の予算を仮に200,000円だとすると、残りの日数で200,000-16,510 =183,500円までに支出を抑えないといけない、と一目でわかります。

 

 

サマリー

再度になりますが、今回の私の伝えたかったことを箇条書きにします。

  • 支出管理にはノートではなくアプリ(マネーフォワードなど)
  • アプリを用いて、日々管理することで、自然と節約意識が身に付き、固定費の削減などのきっかけになる
  • FIRE達成に向けて、必要な資産額が把握でき、FIREまでの具体的な計画ができる

 

早期退職を目指す人にとって、自分は毎月どの程度支出しているかを把握することは非常に重要です。これらの支出の管理があって、退職後は毎月どの程度お金を使うのか退職前に把握できるためです。また、これらを継続的に行っていくことで、自然と節約に対する意識付けがなされ、固定費のどの部分が削減できるか、あるいは変動費をどの程度抑えたほうが良いか、余裕を持たせた方が良いのかを計算することができます。

これらは、すでに早期退職された方にとっても、非常に有効だろうと思います。

私の場合、退職後から寿命を迎えるまで、毎月の変動費と固定費をできるだけ精度よく予想して、月次の支出をエクセルにまとめております。最初は穴だらけの月次予想でしたが、繰り返し、自分で税金や社会保障、年金など調べて、現在ではこれ以上は間違いは出てこないだろうというレベルのものが出来上がっております。これらのデータが必要な支出の合計額となって、どの程度の資産を準備すればFIREできるだろうか、という心構えができるようになります。この心構えが確たるものになってくると、際限なく定年まで労働する必要はないと腹落ちができ、具体的かつ明確なFIREまでの道筋を明らかにしてくれるものと思っております。

 

退職後の税金・社会保障は以下の記事もご参照ください。

 

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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